― ハールト ―
[あちこちから火の手が上がるハールト内を、散会して偵察する。
己はもう一人を伴って港の方へと着ていた。]
……船には、魔導師と弓兵か。
民兵にクロスボウ―――考えたね。
[>>368 船から一斉射をする様子、そして指揮官らしき人物を目視で探し出す。
号令をかけている青年がそうだろう。見覚えがある。]
ああ、あの時第二王子と一緒にいた命知らずか。
[思い出して呟き、背後に偶然現れてむしろ相手の方が驚いた顔をしている敵兵の喉をダガーで一突きして黙らせながら、再び其方に目を向けると。]