[自分が村にやってくる=冬眠の季節という認識をしている事には特に反応をしない。
最初は物言いたくもなったのだが、よくよく考えると銀嵐の中自宅に籠もりっきりの自身はそう見えるのかもしれない。]
……何度聞いても、その、想像しにくいですね…
[彼が自身の兄を「年中冬眠生物」となぞらえたことに関しては、いつもそんな反応をする。
療養で村を訪れた時も、積極的にどこかに行くことをしなかったし、男が村に来る時は簡単に挨拶を済ませた後は、滅多に外に出ることしないため…
…彼の兄が寝ている姿など見るわけもなく。
その人の作るパンの味が見事なものだから、その人が創る人形が見事なものだから、働き者のようなイメージがついてしまっている。
ペーターのオットー評は身近な者故の、大げさなものなのだろうと片付けてしまっているのだった]