― 教室 ―[運んだ本の山を目にしたステファンが、ちょっと固まった気がした。本気?と問うような目を向けたけれど…本の山はこれ以上減らないらしい。不意に珈琲か紅茶かと問われ] 紅茶。[そう答えて、運びついでに適当に分類して置いた山のひとつから一冊手に取り、ぱらりと捲った]