記>>416《乙女心というのはまるで海のように気まぐれで、時に冷たく当たってくるものだ。》……耳がむずがゆくなりそうな比喩なのだ。トール殿の正体が艦長殿でないかぎり、私の立場からすればトール殿は女ったらしの変態にしか見えないのだ。しかも、牧草地でトール殿に差し上げようと、季節外れの桔梗の花を摘んで待っていたのに……トール殿はこれっぽっちも姿を見せなかったのだ。誰かほかの女のもとへ行っていたに決まっているのだ!