[ 私の体調がよくなかった時のこと。
ぽつり、
「綺麗なお花が見たい」と呟いたことがあった。
その時、小さかったドロシーは、
自分の身体から生やせる蔦や
匂いを嗅ぐと痺れるという綺麗な花を、
見せてくれたのだったか。>>303 ]
わぁ…きれいな花ね。ありがとう。
凄いわね! どうしてそんなことができるの?
[ 驚きに翠緑を丸くしつつ、そう尋ねれば。
彼女が話したくないものでないならば、
緑豊かなコラサーヴという惑星>>0:5
>>0:348>>0:349のことを、聞けただろうか。
もしも聞けていたならば、
「 いつかお父さんがみつかりますように…」と、
少女の髪を、そうっと撫でようとしただろう。
私のお父さんみたいな怖ろしい”人狼”ではなく
優しいお父さんでありますように、と願いながら。 ]