[そうして、ベルティルデがそのとき話せそうな様子であれば、彼女の方に向き直る。
先程サロンに入ってきたのを見かけたときは>>340、自分は丁度隔壁のあたりにいたのだったか。
傷病者がいないか一人一人に確認している様子が、遠目にも見えた。]
お疲れさん。さっきは色々、世話になったな。
避難艇には間に合わなかったのか――…
あんたのことだから、最後まで乗客の誘導でもしてたじゃないかと、
少しそう思ってたが。
大きな怪我がないようで、何よりだ。良かった。
[責任感の強そうな彼女のことだから、薄っすらそういう予想もしていたのだけれど。
間近で見れば、転んだような痕にも、気付くことがあったかもしれない。>>340]