― 少し前・シモンの部屋 ―
[乾いた笑いを漏らすニコラス>>292になんと声をかければいいか分からず、表情は自然と苦笑いになる。
ニコラスが示した辺りに、湯を張ったタライを押しやった]
…あ、あぁ。仕立てをやってる。
ニコが村を出てく前から、ちょくちょく針持ってただろ。あれからずっと経験を重ねて…今は一人で仕事受けてるなー。
何でも作るが、得意分野は女物ってとこか。
[問われると、話題が見つかったとばかりに仕事の話をする。これまでの経歴を至極大雑把に喋りながら、彼が袖を捲った辺りでタオルを差し出した]