「うん! 行ける! もうちょっとだけあいつからは離れてて!」
[何はともあれ自分のやるべきことをすべし、である。
『狙撃手』からも了承はあったし。>>412
『狩人』からのチャット>>407に返信すると詠唱準備に入る。
この魔法は自分とフロスト両方の力を必要とする。
肩に乗っていたフロストが淡い光とともに浮き上がり、
額の石から蒼い光を『深雪』の武器へと注ぐ。
その様子は他のプレイヤーからもよく見えていただろう。
やがて光は消え、一瞬の静寂の後、ネームレスの頭上と足元に一瞬魔法陣が浮かび上がる]
発動……【コキュートス】ッ!!
[二つの魔法陣から吹き付けるのは猛吹雪だ。
神殿の一角が白く染まる。うっかり足を踏み入れたくなくなるくらいだが、
すぐに仲間たちにはフロストが吹雪防ぎの障壁を施したので安全である]