[続いて銃声が轟けば>>390ぐらり、身体が揺れる。倒れかける身体を、無傷な左足をついて踏ん張り。前を開けた軍服の、白ワイシャツの下腹部に、じんわりと深紅を滲ませながら。] ………………リ、ア……っ[掠れた声で、愛おしい女の名を呼ぶ。どこか朧気なその姿を、右手でかき抱きながら。その足は、もつれるようにして、船縁へ。]