[だが、彼女の可愛らしい反応を目の当たりにすると
些細な疑問などどうでも良いことだった]
それは、大変おめでとうございます。
私……、ジークムントさまがご結婚なされたなんて
知りませんでしたもの。
ご挨拶が遅れてしまって失礼をいたしましたわ。
それでしたらジークムントさまからお聞きになられてるのかしら。
私は……その、ギィさまの妻……です。
それにしても、ジークムントさまったら
何処にこんなに可愛らしい方を隠していらっしゃったのかしら。
[やはり妻と名乗るのは気恥ずかしいのか、
少し頬を赤く染めながらも、
ほんの少しからかうのを忘れはしなかった]