― 整備試験終了後 ―
……恐ろしい試験だった……
まさか、的に被された幻影が、現在絶賛稼働中のキマイラ・コピーだなんて。
しかも、反撃機能がついているなんて予想外にも程がある…
[実際には、手に持っている装備をふるい落そうとする程度の単純な反撃ではあったのだが、見た目と鳴き声(自分には、ヤラナイカカカカウホッAAAAAAA!!!という謎の雄たけびに聞こえた)の、インパクトがありすぎた。
直接攻撃武器を選んだ生徒たちの阿鼻叫喚の中、基本の手順に乗っ取って聞いていない振りをしながら丁寧に弾を込める。
魔器には模擬麻痺弾。火器には模擬火薬弾。媒体と共に紙に包み、押さえつけるようにして装填。]
[結果として、間接攻撃武器の奇跡。一番最初に試験を終了させ、整備品保管庫を後にしたのだが…見た目にもぐったりしていたのは、仕方のないことだった。
他の試験を見物するために足早にその場を歩いて行った。*]