[必要な情報、そうでない情報。混ざったそれらは、観察からなる情報で構成されていて、その徹底っぷりに自分でも驚くほどだ。
ファミル女伯が後見であることは知っているが、彼女についての彼の見解を聞いたことはない]
俺も、お前に何か話した記憶がないからな。
隠したいというよりは、混ぜたくなかった……ような、気もするが。
[現実と夢を。不快なものと、そうではないものを。
とっとと食事を終えると、容器を重ねながら立ち上がる]
じゃあ報告行く。――……あ。そうだ。
お前には伝えておく。
[部屋を出る前に、思い出したように口を開く]