負傷兵 シモン

［――おっさんは多分、一般人ではない。
　一般人でなければ、おそらくゲームの関係者に違いない>>250

よもやこの厳つい服を着たおっさんが無類のゲーム好きなどと看破出来る訳もなく。
ゲーム関係者であるならば、と。思い出したのはSNSで見た書き込み>>227］

そ言えば、今回のゲームが呪われてるってホントっすか？
あ、俺は合田シモンって言います。

［突拍子もない問いに相手はどんな顔をしただろうか。
　ともかく、相手がゲーム関係者という誤解は一瞬で解かれたのであった>>402］

へ〜、マジっすか！俺もっす！
じゃあ仲間、ってことっすかね。
なんか、これからよろしく、ッス。

［なんて言いながらフランクな握手の右手を差し出しただろうか。
呪いについては、まあ話の種程度のつもりだったので、相手が知ってても知らなくてもそんなもんかーで済ませてすぐ忘れただろう。

そのうち相手が"いけねっ"みたいな顔して声をかけてきたので、そのままメインサロンまで着いていく事にした。］*