[白紗の中から優美に歩み出す白絽侯に一礼する。頬に伸ばされた指には、わずかに緊張を走らせるものの、そこに怯えはなく、こちらも敬意をこめた不動で応えた。知りたかったもろもろの事柄について聞き、安堵の色を示す。機嫌良くつけ加えられた褒美には、そっと微笑んだ。] 随分と親身になっていただき、充分に報われています。