パン屋 オットー

[露わになった中身・・を喰らおうとして、変な味がして吐き出した。
最後に何を口にしたのかわからないけど、本能的に食べてはいけないものだと感じたから。
その頃には、残っていたのは顔と両手両足ぐらいだった。
その辺は骨が多いから、食べようと思えなくて。]


　　…………。


[だからまだ、全然満たされていないけれど。
何となく彼女の服を元に戻して、整えて、その場を後にした。

ともかく、食べるのに夢中で汚くなってしまった顔を洗いたくて。
どうせだから、一回温泉にでも入ろうかな、と思いながら。

僅かでも満たされたことに、上機嫌になりながら。]