―101号室近く―
[ レジーナやリーザや村の人達のおかげで、
少しだけ、人間を、また信じられるかもしれないと
思い始めていたけれど。
やっぱり、人間は怖い……
人ならぬ異形の身を、どう思われるかが。
正体を見破られたなら、母のように>>404殺されるかもしれないことが。
だから、言わなくてはと心に決めていても、
ゲルトを目の前にしたら、どうしても…どうしても、
言葉が出なかった>>173>>174
それでも、いつかは、せめてゲルトにだけは、
何らかの形で――…赦されなくとも、本当のことを話したいとは、
思っているのだけれど。
その結果、父親と同じように。
――――…彼が私を、殺そうとするかもしれなくとも*]