― 廊下 ―
[血が垂れ落ちないように手布を握り締めたまま、こちらは大人しく医務室行きを選ぶ。隠れてどうにかするのは面倒なのと怪我の大きさが理由だった。
剣を握れない程ではないが、違和感にはなるなと内心舌打ちしながら。
ふと人垣を見付けると自然と目が行き足が止まった。]
ん、試験内容の張り出しか…。
4以外だな。3よりは1か2だが…。
2か…。
[1対1の場合は、そもそも相手になるのが少ない。
自分とまともにやり合えるのはそう居ないと踏んでいる。
いくら勝敗が点数に関係なしとはいえ、あんまり差がついても
と、さっきディーク相手にギリギリだった現怪我人は思うのだった。]
俺俺、ってのが居なけりゃ、1か、3か。
[絞るのは早かった。選ぶまでには時間がかかりそうだが。]