……虹の先、空の先って。 何が、あるんだろね。[その色に、ふと、浮かんだのはそんな疑問] いつか、見に行けたらいいなぁ……空の、先。[他愛ない、子供の夢。いつの間にか心に深く根を下ろしていたそれは、少年の中で空への興味を掻き立てて。──それが切欠となり、飛行技師に引き取られる道が開くことになるのは、もう少し先の事。*]