― シュビト中央広場 ―
[ 言葉のとおり、男は鎮圧軍と学徒達、それに武器を取った民には構わずに、その場に背を向け、街の出口へと向かう。
こうなれば、男がその場におらずとも、私兵達は勝手に動いて、自ら時期を見極めて引き上げて来る筈だ。
今は一刻も早く領地へと戻り、次の動きに備えるべきとの判断だった。
その途上で、見たことのある男の姿を認め>>286思わず声をかける ]
君は...マッキントッシュか?こんなところで、何を...ああ、君の家はこの近くだと言っていたな。
[ 変わり者で珍し物好きの貴族は、面白そうだという理由で、兵器開発部にも度々見学に訪れ、そこに勤める者達の顔や名まで覚えて帰っていた。
彼はガートルートと別れた後だったか ]