[もうひとりの杖の青年に対しても、同道は申し出ない。彼以外の者では、いざというときに自分の暴走を押さえることはできないだろう。下手に同道するのは危険であった。] 他にも人が攫われているのなら、何か大掛かりな儀式でも企てられているのかもしれません。[そんな考えを伝えて、一礼すると、町の門へ向けて歩き出す。]