……、次。 私は。…あなたに、決して勝てない。[互いに言うまでもない事を、敢えて口にする>>407身体を邪念に突き動かされようと、絶対的な魔力の素養までは変えられないだろう。抗い背き、自我を崩壊させずに済む練度もない。命にそぐわぬ言を紡ぎ落とす度、全身を巡る圧が増していく。木製の書棚に、ぴしりと細く亀裂が入る]