[光の魔神が如何様に倒されたか。それは、闇の魔神も感じ取っていた事。来訪者たちは光と闇、双方を手繰り、その力を重ねてくる、と。故に、己に直に向かうは光を堕とした光──と。その推測は呆気なく覆された]「……っ!」[己に向かうは、闇濃く纏うもの。本質を違えど、闇たるものに遅れは取らぬ──と。そんな思考はしかし、降り注ぐ酸と光によって否定される。何より、対する者の力──純粋に突き抜けた破のそれは、闇の魔神の根幹を揺るがすに足るもので]