― 教会 ―
[空には雲が多くなり、ひやりとした空気が肌をなでる中。
青年は二つの包みを手に教会の扉を叩く。]
こんばんは。
お届け物ですよー。
[出迎えてくれるのは神父か、シスターか。はたまた両方?
ともあれ包みをほどいたら頼まれ物の傷薬と、のど飴入りの小瓶を渡すだろう。]
飴は、適当にいろんな味のを入れてありますよ。
子供たちなら色を選ぶのも楽しいでしょうしね。
そうそう、喉がすごく痛い時ならお湯に溶かして飲んでもらっても。
あ、ちなみに白いの……薄荷はなかなかキますよ?
[少し、意地悪そうな笑みを*浮かべた。*]