そうですか、では、また生きていれば何れ。 私は迎えに行かねばなりませんから。[疲労に苛まれる彼の隣で闇撫での腕が情報を頼りに空間を裂く。拓いた空間の向こうに見えるのは、並行を保つ樹海。人には潜れぬ転移送、最後に彼にチラリと視線をやり。>>398] ―――…呑まれぬうちに、逢えると良いですね。[何に、とも、誰に、とも告げず。危うげに朦朧とする彼を置いて、闇に溶ける男の姿。水を弾いたような音色と、闇の気配だけを残して。*]