― 夕刻前/野営地の外れ ―
[気を持ち直したローズマリーは、戦支度の前に野営地の外れへとやってきた。
そこから野営地側へと向いて、茜色に染まりつつある天を見上げる]
──大好きな歌を歌おう
──あなたが奏で 私が歌う
──音と声の
──リズムが弾めば心も弾むわ
──歌でみんなを包み込もう
[唇から奏でるのは初めてソマリアランと協奏した時、好きなように歌ってごらんと言われ、思うままに歌った歌。
聖歌以外で、との指示もあったため、歌い出すまでに時間がかかったけれど、歌い出すと音に釣られるように言葉が出てきた。
それだけソマリアランの奏でる音が心地良く、心にすんなり入ってきたと言うことなのだろう。
想い出の歌を、彼のことを思い出しながら歌い上げる]