そうそう、あちらに潜入してきたんで、報告を。[指揮官の貴重な時間をとらせるわけにはいかないと思い出したように、不意に本題に飛ぶ。相変わらず、どういった手段でかの説明はない。] 先遣隊を任されていたのは、マルコ・クロイツ。 元ウエストマールの正規兵で、除隊後はオクタヴィアスの参謀か教官といった立ち位置に収まっています。 兵からも評判はよいようで。[ただウケを狙って戯れ歌を歌ったわけではない。返って来たのは親近感のこもった笑いだった。あれは愛されている証拠だ。] 総大将《オクタヴィアス》が1対1の決着を避ける方針なら、一騎打ちに応じるのは、その男かもしれません。