[視線が捉えるは、王の力。>>391 刃とならんと決めた本能の在処。 地から伸びる双腕に、自身の偏屈を自覚し。] クソッ![忌々し気に舌を打てば、一転して己を取り巻く加護を取り込んだ。 聖魔に問わず、敵味方に問わず。貪欲な獣如く。 靴裏がザリ、と床を擦るを契機に、 人の形がドロと揺らいで溶け、紫煙立ち昇る獣が低く構える。]