―宿/ゲルトが部屋に行く前:101号室近く― ………ご、ごめんなさいっ。なんでも、ない。[過った記憶>>404に、一瞬だけぎゅっと瞼を瞑って堪える。ゲルトの袖を掴んでいたなら、はっとした様子で、近い距離に微かに頬を赤らめ、慌てて震える指を離し。ゲルトが選んだ部屋へ向かうを、案じる瞳で見送ったのだったか]