[しかし。いいのか?と尋ねられると動きが止まり。ゆっくりと顔を上げて。] …………どうして、そんなことを?[僅かに震える手で、背中の布を掴むようにして抱きつき、顔を相手の胸に伏せた。] こうしている間は……さびしくないんです。だから。 いいんです。[そんな自分を相手にして、彼がどう思うのか。そこまでは考えられずに。]