― 回想:戦場 ―なん、で…?[傭兵である、ロー・シェンが、何故、ここに居るのか本気で判らなかった。戦況が少しでも不利になれば、無理はせず己の命を拾う事を優先する、それがプロの傭兵というもののはずだ。元々、鋼鍛侯の手兵でも、地元を守るために参戦した民兵でもない、半端な立ち位置の彼にとって、傭兵達は却って近しい存在ではあったけれど、それでも](なんで、逃げなかった?)[それが声になる前に、ロー・シェンの言葉が耳に届く>>275]