― 隔壁が下りた後 / メイン・サロン―
[サロンのソファのあたりにいる二人の女性の姿は、どちらも見知ったものだった。>>341>>344
このことが始まる前に世話になった乗員の女性、ベルティルデと、たまに訪れるレストラン――断固として通常のメニューを頼むことにしていた――のシェフのエレオノーレ。
ベルティルデのひどく疲れた様子は心配だった。
最初のあたりはいなかったことも分かっている。
ひとの集まるこのフロアにいたのではなく、どこか別の場所から来たならば、ドロイド達と行き会うこともあったのだろうか。
武器を持ち、防弾チョッキは正しく着用されてはいるが、とても使い慣れているようには見えなかった。>>158
まずは、怪我はなさそうな様子に安堵する。
エレオノーレに頼みたいことがあった。
二人が話す邪魔にならないようタイミングを待って、話の区切りのよさそうなところで声をかけてみた。]