[>>394 自分の目には見えない足の傷は、
今、どうなっているだろう。
ニコラスの反応を見るに、
やはり医療に携わるものが見ても、酷いものなのか。
――彼が心を痛めている事など、男は気付かず。]
……… あ、ああ。
[>>395 こっち。左目の事かと気付き、表情を曇らせて。
また心配をかけてしまう、そう思いながらも、
解かれていく包帯を止めるようなことはしない。]
!! ニコラス兄さん、大丈夫か…っ!
[あの煙を、深く吸い込んでしまったのか。
ふらつくニコラスの身体を支えようと手を伸ばす。
ああ、やはり言わなければよかった――…、
後悔をしても、もう遅い。]