ローレルちゃん>>394
――ずっと騙していたのに?
[騙していたという言葉に胸がズキッと痛む。]
ローレルちゃんは、ハンス君とロヴィンを幸せにしてあげたかった――それだけのことなのです。
誰かを幸せにすることが咎められることなんてないのです。
[そう、彼女は自分の幸せよりも他人の幸せを願い、行動した。それだけのことだ。
大切でたまらない宝物に触れるようにそっと唇を重ねたとき、二人はたしかに一つになれた。
想い合うことで満たされる幸福な時間。
恥ずかしくて、嬉しくて、神聖で。
ローレルのことが好きでたまらない。
一緒にいられて幸福でたまらない。
フレデリカは頬を輝かせ、力一杯うなずく]
ずっと一緒にいようなのです。
季節が何度巡っても、ずっと、ずっと―――一緒にいようなのです。