[一拍をおき、顔を見せぬままに僅かに苦笑する。]"また"、熟睡でしめ出しですか[そういう声は聞こえなくともいい。或いは聞こえない方がいいかという程度に小さかった。互いに、寝ていないだろう事実もあり、寝ているなら──寝られているならそれでも良かったが、どちらにせよ、その場に立つまま、黙って長く、扉を見つめている*。]