― シュビト中央広場 ―
[かなり強引なやり方で前へと抜け出す。
埃まみれになるのは已む無し、そんな事は気にしていられない]
……っ!?
[そうやって文字通り転がり出るのと、大気震わす音が届いたのはほぼ、同時]
この音……っ!?
[今は手元にないが、最も得意とするのは弓。
それが立てる音を聞き違える事はあまり、ない。
見上げた視界に入るのは空を切る矢と、それが為した事。>>386]
……狙ってた?
[とっさの射撃でできる芸当ではない。
正確な照準と素早い判断、双方が揃わなければ叶わぬはず……と。
そんな思考が廻ったのは、刹那の事]