さて、次は・・・参謀殿への報告がまだだったな・・・・・・。
[早馬を出すと今度は公務の報告書類の作成である。
慰労の使者には既にここの状況は至って変わらずと伝えてはいるものの何かとあやつは五月蝿い。
アイリは正直なところ、掴みどころのない独特の口調が特徴の参謀アレクシス・レグザが苦手である。
かつては剣を教え、軍を率いて南で戦ったと聞くが、いまいち会ったときの軽そうな印象とマメに報告を催促される相反した態度に辟易していた]
・・・・・
[それでも真面目に書類へ目を通し、報告書を整理するのはアイリの性格故と彼が"ラメール参謀総長"と言うトップクラスの肩書きを持っているからであろう。
備蓄する兵糧や武器の数、兵士の稼動状況に近隣諸国の動向とその見解。幾重にも重なる書類を前に腕を捲くり、部下と共にようやくにして終わらせると玉座に深く腰掛けて疲れに息を落とした。]
ふう・・・終わったか。
明日にでもこれは届けさせるとして次は何が残っている・・・?
[傍らで公務を一緒に行う側近達と共にその日にせねばならないことに精を費やすアイリがいた*]