――指揮官より指示が出たよ。これより我々はティユル河岸へと着岸し側面からの敵軍を追い込んでいく。まあ……、行きたいところに行けばいいんじゃないかな。ただし指示は適度に守るよーに! 以上っ![一声の後、着岸のため錨が上がり、少年は船を岸に着けるために操舵輪の前へと向かう。霧の中でも間違わずに着岸点へと船を進める中、ふと、思い返すのは――]