気の強さ、ね。
そこは十分、負けてねぇと俺は思うけどな。
[穏やかな内に秘められた、確たるもの。
自らの想い、こうと定めたものに対して一途に向き合う姿勢。
距離を隔てても届く声のやり取りは、その存在を確りと感じさせているから、言い切る声音ははきとしたもの]
……今だって、でっかい壁に真っ向から向かうって、気合入れてんだから。
[やるしかない、と。
言い切られた響きは己が内に新しい。
だから自分も、それに応えねば、という意識を高めていた]
ああ、砦の守将は、お察し通りの御仁だとさ。
……気合の方は、言われるまでもねぇよ。
何があろうと、ここは抜かせねぇ。
[推測にはさらりと肯定を返し、短く決意を綴って]