[そこからはあれよという間に過去を引きずり出しての長い説教に入り――それを止めたのはロットケンその人だった為、こちらも引き下がったが何とも問題児、という印象が強く焼き付いた。何より、その心が何処にも無いように見えた。前を向いているのに前を見ていないような、そんな漠然とした物を彼女に感じたものの、そう顔も合わせない為その心の褥は知らぬまま*]