[きい、と音がした。誰もいない。風もない。それなのに、扉が開いていた。ローレルは辺りを見回す。何の気配もなかった。]……入ってみても、いい……のかな。あの、お邪魔しまーす。[おそるおそる、建物の中へと踏み出して。]