― サロン ―[我が子の部屋の前から消えてよりほどなく、別れたばかりの彼らが扉より現れる。彼らが入ってきたことで、サロンの空気が一段と好ましくなったと感じたのは、どうも自分だけではないよう。シメオンの所作>>348 を微笑ましく横目でとらえながら、我が子を主賓であるアプサラスに引き合わせた。] 一年ほど前に拾い上げた子でね。 親の欲目ながら、良くできた子だよ。 きっと、君の話し相手にもなれる。[衒いも臆面もなく我が子を褒める。]