[あれはなに?これは?それは?
興味津々に聞く少年>>347に、操機長で当番に入ることがないテオドールは、ディークに一つずつ、わかりやすく説明していく。―まあ、そうすれば大人しくしていてくれると思ったからなのだけれど。]
[“どうして、太陽は、あんなにきれいに輝くの?”]
[子供特有のなに、なんで、どうして、だと思った。
テオドールは少しばかり迷ったように悩んで、それから一つの解を口にした。]
ワタシたちをあらゆる災厄から守るためさ。
[昔、父に教えて貰ったことをそのまま伝える。
そう言って笑って。テオドールがそれを信じ続けていたかというと、微妙なところだ。
結局、テオドールは災厄から守られていたかと言われると、本人は口篭るだろう。]
[それでも口にしたから。]
[きっとまだ信じている。]
[それにディークがどう思ったか、納得したかは分からないけれど。]