―――――…っ、[風で一瞬晴れた霧の向こうにいたのは(>>397)流石に声は幼い頃の物ではなかったが、やはり面影のあるその姿に槍を握った手に汗が滲む。] キアラ。[ただ一言名前を口に出し、相手をじっと見つめる。曲刀を構える姿、幼い頃は一緒にころころと遊びまわって。そんな物は似合わないと叫びたい気持ちが胸の内を渦巻き。しかしそれは自分も同じだろうと気づけば苦しげに表情が歪む。じりじりとした緊張感の中、相手の反応を見るべく動きは止まっていた。]