[床一面、霜の降りた部屋>>398書庫の間に蹲っていた小柄な人影が、ふらりと立ち上がる。常と変わらぬ姿は、幾分息を乱し、肩を微かに上下させ][もう一つ。掌中に鈍く光る、冷たい白] ……マス、ター。[久しぶりに口にされる呼称] 話、が。…あるの。