― 昼頃/自天幕 ―
[人目から隠れてひそりと泣く。
涙が止まるまで泣いて、自分の中で整理をつけてから再び人前へ。
いつもはそうしていたのだが]
……っ 、
[天幕の出入口から届く声>>352に、ピクリと身体を震わせた。
反射的に上げた顔には未だ零れる透明な雫。
落ち着くには程遠い状態だった]
ガッ ガート、ルード 様、
ご、めんなさい、 みっともない、姿を
[驚きの色を交えて手の甲で目元を強く擦り、佇まいを正す。
怠惰の魔女と呼ばれるガートルード、魔法使いとはまた一線を画す存在。
3年前の出会い>>0:472 >>0:476はある意味衝撃的だったが、彼女に対して悪い思いは抱いていない。
同じ女性として、魔法を使う者として、騎士団に一目置かれる彼女を尊敬し得る相手と見ていた]