無能共が。
[ 己の軍へ、テオドールは侮蔑の視線を向ける。
己の剣を信じていない、孤独な王だ。 ]
……だがこちらも。
これでも長年、魔物を率いてきたのでな。
[ テオドールは口元を歪めて小さく笑い、少しおかしな事を言った。3年前まで、世界は平和な春>>0:246を謳歌していたというのに。 ]
[ テオドールは後方の予備隊へ、指示の声をあげた。 ]
「小瓶」>>242を、あの豚へ振りかけよ!
毒餌から魔物を引き剥がして、隊列を立て直せ!
[ 忌避剤、という言葉は使わない。
今はまだその効果を知る者は多くなくていい。 ]