喋る柱があるなら後学の為に見てみたいものだけど、
――…と、ありがとう。
[ 差し出された手を取るのに躊躇はしない。
自らの手より少しばかり大きな――、
けれど男性のものほど筋張っていない
柔らかな手のひらに体重を預けて立ち上がる。
名を聞けば是と返る>>396から、
間違えていなかったことに安堵の息を吐いた。 ]
なに、名前に覚えがあっただけだよ。
軍人にしては綺麗な髪の御仁がいると聞いたから
偶々見かけてそうじゃないかと思ってねえ。
[ 何処かで会ったかどうかについては
どうだっただろうと記憶を探り首を傾げるも
記憶になかったので大人しく名乗ることにする。 ]