[ずれたフードを直す手元>>394さっきはまともに見もしなかったが、存外に華奢だと気づく] 血親……[耳慣れぬ言葉を、口内で繰り返す。続いた説明から、指し示す意味は何となく察せられた。手を離すよう促されれば、僅かな逡巡を挟み、そろりと外套から手を剥がす] ……養い、親? まさか――…また、…吸血鬼の元へ、やられるの?[手討ちにされないらしい事も意外ではあるが、悍ましい男の声が耳の奥に反響し、その示唆にぞっとする]