――談話室――
ヨアヒム――
[男に取り押さえられ、オットーがロープと毛布を持ってきて、ヴァルターが拘束を命じた。
ナイフは誰を刺すでもなく、取り上げられた。]
殺さなければ、殺される―…そう、かもしれませんけど。
ヨアヒム、あなたはその振り上げた手のせいで、人に殺されようと、しているんですよ――
[叶うなら誰も疑いたくはなく。しかしそれがただ甘いものだと知っている自分は。
錯乱するヨアヒムを前に、ただ哀しみのままそう零し。
しかし結局、投票用紙には彼の名を書いて、向かうことになった**]