― 控え室・少し前 ―
うーん、細かいことは良く分からないですが…
私のおねえちゃんは、仕事と彼氏で化粧変えるって言ってました!
取敢えず、このピンクの口紅塗ってみたらどうでしょう?
[鏡台に備え付けていた新品の口紅を見つけ、はい、とガートルートさんに手渡した。なんでこんなものがあるんだろう]
あ、ちょっと待ってくださいね!
[クローゼットから、2重になったネックレスとクリーム色の幅広なストール、キラキラとしたイヤリングを大急ぎで取り出した]
胸元があいているので…こういう大ぶりの飾り石がついたネックレスが合うんじゃないですか?イヤリングもちょっと派手ですけど…まあ何とかなります!
あと、胸元が気になるならこのストールを羽織るといいと思います!
[全部おねえちゃんの受け売りだ。でもおねえちゃん言っていた。
素材が良ければどうとでもなる、と。だから大丈夫だ。
他にも何かあるかなーとクローゼットを漁っていたのだけど、廊下からゲルトの声>>379が聞こえ、ガートルートさんを部屋に残して私はあわてて飛び出した(>>383に続く)]